kindle(キンドル)を利用して出版する方法|電子書籍出版

Amazonが提供する「kindle(キンドル)ストア」が日本でもついに公開された。

kindle本体は11月19日に発売だが、現在、ipadやアンドロイドタブレットなどで、kindleの無料アプリをダウンロードできるようになっている。

つまり、ipadなどで既に、Amazonのkindle版の書籍をダウンロードしてすぐに読むことが出来る状態だ。kindle本体の方が後で発売とは不思議だ(笑)
※iPhoneでもアプリをインストールできるが文字が小さくて少し厳しいだろう。kindleが出るまでは、iPadやAndroid(アンドロイド)ドタブレットの方が電子書籍の閲覧には向いている。

kindle(キンドル)を利用して電子書籍出版をする方法

このkindleの登場により、電子書籍の出版はとても簡単になった。個人でもすぐに出版できる。正式名称は「kindleダイレクト・パブリッシング」というサービスだ。

方法はこうだ。当然ながら、ファイルがあると言う前提で。

1.kindleで出版するための出版者(社ではない)情報を登録する
     ※出版者名と振込口座を登録するのみ

2.本をアップする
  ※アップできる本のファイルには形式がある

3.価格を決める
   

これで終了だ。

印税の設定は35% or 70%の2択

当然ながら、70%の方がよく見えるが、70%に設定をするためにはいくつかの条件がある。999円以下(9.99ドルがアメリカだから、予想では999円以下ではないかと思う)に設定


さらに、ダウンロードをするための通信費用を著者が負担する。その通信費用を引いてから70%だから、販売価格の70%でもなく、結果としては70%全学をもらう事は不可能。アメリカでは51%の印税だったという報告も入っている

amazon.co.jpという日本で売れた場合は1MBあたり、15円。本の容量にもよるが、画像がよほど多くない限り、ビジネス書で5MBある本もないだろうから、最大で75円くらいだろう。
また、Amazonの注意事項で気をつけるべき箇所があった

「70%のロイヤリティオプションを選択した場合、さらにあらゆる販売チャネルにおける当該電子書籍の製本版の希望小売価格を少なくとも20%下回るように、希望小売価格を設定、調整しなければなりません。 」

この日本語を解読するのがとても大変だが、Amazonの電子書籍だけが高いということは避けろ と言っているのだろう。

このような通信費負担などのために、安い金額で販売するのであれば、結果として35%の方が良いときもある。

出版社の商業出版により出版した通常の著者の印税は5~10%(平均は7%)であるから、それでも約5倍の金額を手にすることができる。

しかし、多くの出版社は、電子書籍に関しての出版契約も結んでいる事が多いので、出版社経由の場合は35%もらうことは難しいだろう。

実際に出版社とAmazonの直接契約の場合は、この35%や70%という金額ではなく、もっと高いはず。場合によっては35%著者に支払われるかもしれないが、業界の慣例というのが好きな業界だからどの出版社もそういうことはしていないと思う。

ビジネス・ベストセラー出版の場合は、Amazonとの直接契約ができていないため、正確な金額を知ることは出来ないが、書籍の電子書籍化をした場合は、著者に還元したいと考えているため、なるべく近い金額を提供できれば良いなと考えている。

既に紙の媒体を販売している著者が、電子書籍化をしたい場合のコンサルティングや代行なども現在、準備中である。